まぶたの際に感染や炎症が起こる病気です。
原因と種類
まぶたの中のマイボーム腺で目が乾かないようにあぶらが作られており、あぶらはまぶたの際から分泌されています。
また、まぶたの際には汗の出口や毛穴があります。
・麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は細菌感染によりまぶたの際から腫れてきて、痛みや違和感を伴います。
・霰粒腫(さんりゅうしゅ)はまぶたの際のマイボーム腺開口部が目詰まりし、まぶたの中にしこりができます。感染を伴わない限り、痛くありません。
治療
麦粒腫では、細菌感染に対して抗生剤の点眼や内服を行います。
霰粒腫では、貯留物がまぶたの中に留まっている間は経過観察となります。
自然に改善することもありますが、半年~1年くらいかかります。
貯留物が大きな腫瘤となり、炎症が周囲に波及してきた場合はステロイド眼軟膏による薬物治療の適応となります。
病変が赤くなり皮膚が薄くなると、皮膚を守るために手術などの治療が必要です。
手術をご希望の場合には、ご希望の医療機関をご紹介させていただきます。